室町時代の和人とアイヌ人の戦い


北海道の歴史
北海道の歴史を時代毎に考察し、主な出来事を史実ごとに事実と共に個人の感想を織り交ぜながら紹介します。
◇縄文時代~の北海道

日本の中で最も豊かな自然を有する北海道。そんな北海道の縄文時代の歴史をみなさんはご存知でしょうか。あまり教科書などにも載っていないようなので、結構マニアックな歴史かもしれません。日本全体としての縄文時代の歴史は知っているが、北海道に限定されると全く分からないという人が多いと思われます。私も最近までは、全然知りませんでした。
実は、北海道は日本のほかの地方とは、少し違う歴史・文化を歩んでいるのです。この度は、北海道が縄文時代でどのような歴史を歩んできたのかを少しずつ紹介していきたいと思います。

コシャマインの戦い
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コシャマインの戦い

 北海道がまだ「蝦夷地」という名を持っていたころには、さまざまな「~~の乱」という争いや戦いがありますが、このたびはそのなかでもあまり知られていない「コマシャインの戦い(コマシャインの乱)」を紹介していきたいと思います。

 まず「コマシャインの戦い」が起きたのは、14世紀の室町時代後半のことです。
 この時代になると、徐々に蝦夷地に渡ってくる和人が増えるようになり、それにつれて和人とアイヌの人たちとの争いごとも増えるようになりました。
 そして、室町時代の有名な戦いである「応仁の乱」が起きるちょうど10年前に起きたのが「コマシャインの戦い」です。
 事の発端は、現在の函館市にあたる和人の鍛冶屋とアイヌの男性とのいざこざがきっかけで、アイヌの人たちが和人の権力を打倒するための戦い(いわゆる武装蜂起)にまで発展し、アイヌの人たちが和人をかなり苦しめることに成功しました。

 ですが、その後は和人の武将たちによって戦いは鎮められ、平定することとなります。
 これにより「コマシャインの戦い」は、その後に長い間北海道を治めることとなる「松前藩」ができる起源となる戦いとも言われています。


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