北海道にいたモヨロ人


北海道の歴史
北海道の歴史を時代毎に考察し、主な出来事を史実ごとに事実と共に個人の感想を織り交ぜながら紹介します。
◇縄文時代~の北海道

日本の中で最も豊かな自然を有する北海道。そんな北海道の縄文時代の歴史をみなさんはご存知でしょうか。あまり教科書などにも載っていないようなので、結構マニアックな歴史かもしれません。日本全体としての縄文時代の歴史は知っているが、北海道に限定されると全く分からないという人が多いと思われます。私も最近までは、全然知りませんでした。
実は、北海道は日本のほかの地方とは、少し違う歴史・文化を歩んでいるのです。この度は、北海道が縄文時代でどのような歴史を歩んできたのかを少しずつ紹介していきたいと思います。

幻の民族「モヨロ人」
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幻の民族「モヨロ人」

 北海道独自の「続縄文時代」から「擦文時代」と並行して、オホーツク沿岸沿いで栄えていたとされる「オホーツク文化」。

 そんな謎に包まれた「オホーツク文化」の始まりには、ある民族が関わっていたそうなのです。
 その民族は、「モヨロ人」という民族です。

 そもそも「オホーツク文化」の発見は、「モヨロ貝塚」という古い貝塚からその存在が明らかになり、生活の基盤などもそこから解明されていきました。
 なので「オホーツク文化」は、その「モヨロ貝塚」を利用していた「モヨロ人」という民族から伝わってきたと考えられているのです。
 
 また「モヨロ人」は、サハリンかアムール川流域あたりから南下してきた海洋狩猟民でないだろうかと考えられていますが、明確にどこからやってきた民俗かということはいまだに明らかになっていません。
 「モヨロ貝塚」から発見された漁具などによると、生活面や精神文化の面などでもかなり独自性の強い民族ということだそうです。
 
 しかし、「オホーツク文化」が消滅するとともに「モヨロ人」もいなくなったとされ、流氷とともに流された幻の民族とも言われています。


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