アイヌの人々を支配する為の館


北海道の歴史
北海道の歴史を時代毎に考察し、主な出来事を史実ごとに事実と共に個人の感想を織り交ぜながら紹介します。
◇江戸時代の北海道

江戸時代の北海道について、紹介していきたいと思います。
 北海道の人々は、江戸時代を迎えても、なお本州の人々とは異なる文化で暮らしていました。
まず、北海道を時代別に分けると、旧石器時代、縄文時代、続縄文時代、擦文時代、アイヌ文化時代となります。時代別にみると分かりますが、弥生、古墳・奈良、平安、鎌倉、室町・戦国、江戸といった時代は、北海道には一切当てはまりません。縄文時代までは、本州と文化や暮らしも同じでしたが、弥生時代に移行せずに独自の文化を築いてきたのが北海道です。

南十二館①
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南十二館①

 みなさんは、「道南十二館」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 「道南十二館」とは、江戸時代の和人がアイヌの人たちをどんどん支配していった14世紀から15世紀にかけてのころに、蝦夷地(北海道)の南西部(今で言う道南地方)に和人によって建てられた館のことです。
 「道南十二館」のそれぞれの館は、アイヌの人々を支配する目的で造られたと言われています。

・「道南十二館が建てられた経緯①」
 14世紀から15世紀にかけては、蝦夷地では擦文時代からアイヌ文化時代に入っていて、アイヌ文化が広まっていました。しかし、函館付近の渡島半島では、本州から入ってきた土師器文化も入ってきていて、アイヌ文化と混ざり合ってクレオール的な文化と言われる青苗文化が広まっていました。
 そしてそこに目を付けたのは、室町時代中期に差し掛かった和人たちで、本州の文化が入ってきているということで、一部の和人が蝦夷地の渡島半島に移住を始めたのです。


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