北海道の歴史を時代毎に考察し、主な出来事を史実ごとに事実と共に個人の感想を織り交ぜながら紹介します。
◇明治時代の北海道
旧石器時代、縄文時代、続縄文時代、擦文時代、アイヌ文化時代と本州とは異なる時代を歩んできた北海道。明治時代では、北海道も本州とともに時代の始まりを迎えます。
ただ、アイヌ文化時代=江戸時代から始まった和人とのわだかまりは、明治時代を迎えても解消できていないようです。
北海道への入植者はどこへ?
前回は、北海道の開拓によって北海道へ移り住んだ人「入植者」がどこの県からやってきたのかということを紹介しましたが、このたびはその「入植者」たちが北海道へ移り住んだ後どこへ行ったのかということを紹介していきたいと思います。
広い北海道ですから、どこへ移住したのかはその後の北海道の地域別の人口にも影響してきますので、ちょっと興味深いですよね。
まず、北海道で一番移り住んできた「入植者」が多かったのは、当時でも北海道の中心都市であった石狩地方です。この石狩地方は、当時北海道の中でも最も開拓に力を入れられていたそうで、そんな事情もあり石狩地方に移り住んだ人が一番多かったそうです。数にして、20万戸以上だそうですよ。
次に多かったのが現在は函館がある渡島、後志地方です。数は、石狩地方と比べるとかなり減って7.5万戸となります。
そしてその次に、北見、胆振、十勝地方という順で続いていきます。
こうしてみてみると、やはり現在の北海道の人口率に比例しているみたいですね。
北海道に移り住んだ人は、まずは中心部の石狩地方、その後函館などの道南地方、道東地方、最後に道北地方という順で周って行ったそうですよ。