北海道神宮


北海道の歴史
北海道の歴史を時代毎に考察し、主な出来事を史実ごとに事実と共に個人の感想を織り交ぜながら紹介します。
◇明治時代の北海道

旧石器時代、縄文時代、続縄文時代、擦文時代、アイヌ文化時代と本州とは異なる時代を歩んできた北海道。明治時代では、北海道も本州とともに時代の始まりを迎えます。
 ただ、アイヌ文化時代=江戸時代から始まった和人とのわだかまりは、明治時代を迎えても解消できていないようです。

北海道神宮
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北海道神宮

札幌市中央区にあり、JRバス神宮前停留所で下車し、徒歩で約1分のところに「北海道神宮」はあります。初詣や祭事、お花見などに訪れたことがある人も多いはず。商売繁盛の神社としても人気のパワースポットでもあります。

そんな「北海道神宮」は、札幌の開拓が本格化し始めた明治2年(1869年)に、北海道の開発と発展を願って創建され、住み慣れたふるさとを離れ、知らない土地で開拓に挑む人々のために、「開拓三神(かいたくさんじん)」を祀るよう天皇が仰せられたのが北海道神宮の由来で、開拓者たちの心の拠り所となっていました。

それまで蝦夷地と称されてきた北の大地は、明治2年(1869年)8月に明治政府によって北海道へと改称されました。翌9月には開拓使の北海道赴任に先立ち、東京で「北海道鎮座神祭(ほっかいどうちんざしんさい)」が行われ、開拓の守護神として、北海道の国土の神様「大国魂神(おおくにたまのかみ)」、国土経営・開拓の神様「大那牟遅神(おおなむちのかみ)」、国土経営・医薬・酒造の神様「少彦名神(すくなひこなのかみ)」の三神をお祀りする儀式で、これが北海道神宮の創祀とされています。

明治3年(1870年)年5月には仮社殿が建てられたのですが、今の鎮座地ではありませんでした。現在の場所に社殿が建てられたのは、明治4年(1871年)のことで、この年に「札幌神社」と社名が決まりました。
開拓三神をお祀りしていた札幌神社ですが、昭和39年(1964)に開国を決断され、西洋の文明を取り入れて現在に至る日本の礎を築かれた明治天皇を札幌神社にお祀りし、社名も「北海道神宮」と改称されたのです。

ところが、昭和49年(1974年)に本殿と祝詞殿、内拝殿などが全焼してしまいます。この時の本殿は、伊勢神宮の明治22年(1889年)の式年遷宮で造営された外宮正殿を移築したもので、たくさんの人たちに親しまれてきた建物でした。幸いなことにご神体は火災から守ることができ、全焼した建物は4年後の昭和53年(1978年)に再建されました。このとき再建された建物が現在の社殿でもあります。

創建当時は開拓三神が祀られていたのですが、 昭和39年(1964年)に近代日本の礎を築かれた明治天皇もお祀りされ、現在では四柱の神様がお祀りされています。四柱の神様が北海道の発展や人々の幸せを見守ってくれているはずです。

北海道の開発と発展を願って創建され、開拓者たちの心の拠り所となっていた北海道神宮を訪れることで、開拓の歴史に触れることができるのではないかと思います。また、自然の豊かなところでもあるので、札幌を訪れた際には北海道神宮を訪れてみてはどうですか?^^


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